アスベスト訴訟を弁護士に依頼するメリット
アスベストとは、石綿という天然に産する繊維状ケイ酸塩鉱物のことをいいます。繊維が極めて細かいため、所要の措置を行わずに使用や除去を行うと、飛散して人が吸入してしまうおそれがあります。
アスベストによる健康被害があると、国を被告として国家賠償請求訴訟を提起することが考えられます。同訴訟の中で原告が一定の要件の主張立証を行うことができれば、国との間で和解が成立し、一定の金額の賠償を受けることができます。この点の概要や手続、和解の要件については別のページで解説していますので、そちらをご参照ください。
このページでは、アスベスト訴訟において弁護士に依頼をするメリットについてご紹介します。
アスベスト訴訟を弁護士に依頼するメリット
アスベスト訴訟を弁護士に依頼することには以下のようなメリットがあります。
・国家賠償請求訴訟という専門的な手続を円滑に進めることができる
国家賠償請求訴訟などの訴訟においては訴訟法にルールが定められており、ルールにのっとった攻撃防御を行わなければいけません。また、提出するべき書類や書式、記載内容なども決められており、手続を遵守しなければいけません。日本においては本人訴訟も認められており、弁護士に依頼せずに訴訟を進めることは一応可能といえます。
もっとも、国家賠償は国を相手にする点に特殊性があり、手続の対応に専門的な知識が必要となることは避けられません。手続を期間内に円滑に行うためには弁護士に依頼することが好ましいといえます。
・証拠の収集
訴訟における主張を認めてもらうためには、証拠を用いて立証活動を行うことが求められます。そのため、証拠を自身で収集して裁判所に提出することが必要となります。
証拠の収集手段としては、様々なものが考えられますが、法律によって認められている手段もあるため、これらを用いるためには専門的な知識が必要となります。
また、当該事実を立証するために、どのような証拠が有効といえるのかわからなければ、証拠の収集を行うことができません。弁護士は経験則や法的知識から、どのような証拠が有効か判断することができるため、手続が円滑にできるのみならず、有効な証拠収集を行うことができます。
・時間と労力の削減
弁護士が訴訟代理人として原告に代わって書面の作成や手続を行うため原告本人の訴訟よりも労力を削減することができます。
また、繰り返しになりますが、訴訟を円滑に進めることができるため、訴訟全体を通してかかる時間も短時間で済みます。
・身体的負担・精神的負担の軽減
健康被害を被っている方が訴訟を行う場合、闘病しながらの訴訟となるため、身体的な負担が重くなる可能性があります。また、健康被害を被った者ないしその遺族が訴訟を行う場合、専門家に頼らず自身で行う点で適切なアドバイスを受けることができず、不安を感じながら訴訟を続けることとなり、精神的負担が大きくなる場合があります。
弁護士が代わりに訴訟を行えば、身体的負担は軽減されます。また、弁護士が適切なアドバイスを行うため、原告本人の精神的負担も軽減されます。
以上のように弁護士にアスベスト訴訟を依頼することによって多くのメリットがあります。
三善法律会計事務所では、中央区、新宿区、渋谷区、目黒区を中心に、全国にお住まいの皆様の法律相談に真摯に向き合っております。制度の説明や、手続の代理などを通じて、皆様の疑問や不安が1日でも早くなくなりますようご支援させていただきます。アスベスト訴訟に関してお困りのことがございましたら、お気軽にご相談ください。
当事務所が提供する基礎知識
-
予防法務の重要性
⬛︎予防法務とは予防法務とは、会社の取引内容や契約書を事前にチェックし、トラブルのリスクを明らかにしたうえで、これを避けるために対策を行う法務のことをいいます。具体的な業務としては、契約書のチェック、コンプライアンス体制 […]
-
資金繰り
■資金繰りには早めの対応を企業の経営者の方の多くは、会社の資金繰りについてお悩みなのではないでしょうか。資金繰りについては、経営を立て直しや安定化を図るためにも、また、破産を防ぐためにも、早期の対応が不可欠となってきます […]
-
刑事事件の種類
刑事事件を大きく分けると、刑法に規定された罪を犯した者の処罰を行う刑法犯と、刑法以外の法律(道路交通法や独占禁止法など)で定められている規定に従い処罰が行われる特別法犯の2種類に分けられます。さらに刑法犯について、警察庁 […]
-
相続法改正
民法の相続分野については、平成30年7月13日公布の民法改正で、一部改正がされました。改正の理由については、高齢化の進展等の社会経済情勢の変化に鑑み、相続が開始した場合における配偶者の居住の権利及び遺産分割前における預貯 […]
-
刑事事件の流れ
刑事事件の流れとしては、大きく分けるのであれば、捜査の開始→逮捕・勾留→取り調べ→起訴→裁判という流れになっています。 具体的に説明しますと、事件が発生し、被害者や被害者の周囲の目撃者などが警察へと通報すること […]
-
経済的DVとは
一般的にDVとは家庭内暴力(Domestic Violence)のことを指します。しかし、暴力といっても、怪我を負わせたり、力で脅すなどの物理的なものに限られません。精神的にパートナーを追い詰めることもまたDVに当てはま […]
よく検索されるキーワード
事務所概要
ご相談者さまにとっての「善いこと」を実現する事務所でありたい。 そんな想いから三善法律会計事務所を立ち上げました。
名称 | 三善法律会計事務所 |
---|---|
所属 | 東京弁護士会 |
所属弁護士 | 森 謙司(もり けんじ) |
所在地 | 〒104-0032 東京都中央区八丁堀4-11-7 神谷ビル503 |
電話番号/FAX番号 |
03-6280-3235 / 03-6280-3236 web会議(Zoom、LINE電話等)対応いたします。 |
対応時間 | 平日:10:00~18:00 ※事前予約で夜間も対応致します。 |
定休日 | 土・日・祝 ※事前予約で対応致します。 |
弁護士紹介

- 代表弁護士
- 森 謙司(もり けんじ)
- 所属弁護士会
-
東京弁護士会
東京弁護士会 税務特別委員会
- ご挨拶
-
平成29年12月1日より三善法律会計事務所を開業し、平成30年1月11日より執務を開始することとなりました。
これもひとえに皆様方のご厚情とご支援のおかげと、心より感謝申し上げる次第です。
三方善し(人善し、我善し、世間善し)さんぼうよし
近江商人が掲げた「人よし、我よし、世間よし」の「三方よし」と同様、弊事務所も「三方」に対して、道徳・倫理に適った真に「善いこと」を実現する事務所でありたい、そんな想いから「三善(みよし)」法律会計事務所を立ち上げました。
引き続き、皆様方のご要望に期待以上のお応えができるよう誠心誠意努力してまいる所存です。
- 経歴
-
2005年11月 公認会計士二次試験合格
2006年 3月 中央大学経済学部卒
2006年 4月~2009年12月 三優監査法人勤務
2010年 8月 公認会計士登録
2012年 3月 中央大学法科大学院修了
2013年12月 司法修習終了、弁護士登録
2013年12月~2017年11月 虎門中央法律事務所勤務
2017年 12月 三善法律会計事務所設立
- 著書
-
『フロー&チェック企業法務コンプライアンスの手引』(新日本法規出版/2016年/共著)
『法律家のための税法[会社法編]』(第一法規/2017年/東京弁護士会共著)
『新しいルールの理解とよりよい職場のための 職場のハラスメント対策Q&A』
(㈱経済法令研究会/2020年)
- セミナー等
-
「債権回収と貸倒損失」
(2018年6月東京税理士会足立支部/9月豊島支部)(2019年7月東京税理士会練馬西支部/7月四国税協)
「相続における事前対策」
(2018年10月東京税理士会小石川支部)(2019年4月東京税理士会町田支部/6月小石川支部/7月福井県税協/7月兵庫県西税協)
「ハラスメントの基本とコンプライアンス」
(2019年1月全国信用保証協会連合会)