企業間で紛争が起きた場合の対応
企業活動を行うなか、取引先とのトラブルが発生するケースは珍しくありません。
紛争を放置すると、関係悪化や損害拡大につながるリスクがあります。
今回は、企業間で紛争が発生した際に検討すべき対応策と、解決までの流れを考えていきます。
企業間紛争とは
企業間紛争とは、取引関係や契約、業務提携などを通じて生じる企業同士のトラブルです。
多くの場合、契約内容の解釈や、認識の違いが原因となります。
代表的な紛争事例には、以下のようなものがあります。
- 納期や品質など契約内容を巡るトラブル
- 売掛金や代金の未払い
- 知的財産権(商標・著作権)の侵害
- 業務委託や提携に関する解約・損害賠償請求
- 競業避止義務違反
上記のトラブルは、企業の信用低下を招くだけでなく、営業活動にも支障が出るかもしれません。
紛争発生時の初期対応
紛争が発生した場合は、早期対応が求められます。
以下の点を意識してください。
ポイント | 内容 |
契約書の確認 | 契約内容に沿って、どのような義務・責任が発生しているか確認する |
事実関係の整理 | トラブルのきっかけから現在までの経緯を時系列でまとめる |
社内共有 | 関係部署や法務部門と情報共有を行い、方針を協議する |
文書化 | 証拠として残すため、書面やメールでやり取りを行う |
上記の対応によって、事実に基づいた客観的な判断がしやすくなります。
交渉による解決
企業間紛争では、法的手続きに移行する前に、話し合いでの解決を目指します。
特に長年の取引関係がある場合や、紛争の内容が軽微である場合は、交渉による和解が理想です。
交渉を行う際は、以下の点を考慮してください。
- 担当者同士の面談や電話による話し合いを行う
- 契約内容や証拠に基づいた冷静な主張をする
- 第三者(顧問弁護士など)による助言を受けながら進める
- 議事録や合意内容の文書化を欠かさない
合意に至った場合は、後日トラブルにならないよう、和解契約書を作成するのが重要です。
法的手続きによる解決
話し合いで解決しない場合は、最終的に裁判所へ訴訟を提起します。
訴訟では、原告・被告双方が証拠を提出し、裁判所が法的に判断を下します。
相手側によって重大な損害がもたらされ、被害が拡大する可能性があれば、保全処分を検討してください。
まとめ
企業間の紛争は、対応を誤るとさまざまなリスクがあります。
まずは事実関係を整理し、冷静な話し合いを目指してください。
それでも解決が困難な場合には、ADRや訴訟を選択肢に入れましょう。
税理士などの専門家に相談するのもおすすめです。
当事務所が提供する基礎知識
-
顧問弁護士がいるメリ...
⬛︎顧問契約とは顧問契約とは、特定の分野に知見を持つ専門家から指導・助言を得て、または一定の事務処理を依頼することで、会社の経営に活かすための契約です。会社と顧問契約を締結した弁護士を顧問弁護士といいます。 ⬛ […]

-
内容証明郵便が必要な...
まず、内容証明郵便とは、日本郵便株式会社が、いつ、誰に対して、いかなる内容の、郵便を送付したのかを、謄本により証明する制度です。この内容証明郵便は、実務上大変よく使われております。その理由として、一番大きいのが、相手方に […]

-
債務超過とは?貸借対...
債務超過とは事業者における負債が資産の額を上回っている状態のことを指します。事業者の財政や経営状態を貸借対照表や損益計算書などで参照する際にも債務超過の状態にあるかは重要な判断になります。今回の記事では、債務超過とは何か […]

-
企業間トラブル・紛争...
⬛︎企業間トラブルの事例契約チェックなど予防法務を徹底していたとしても、企業間トラブルが発生してしまうことがあります。また、取引先からの代金支払いが突然途絶えるなど、今まで継続してきた契約関係が破綻してトラブルになること […]

-
秘密保持契約書(ND...
会社などと契約を結ぶ際に、秘密保持契約書というものを見たことはあるでしょうか。秘密保持契約書は会社にとって重要な契約書です。今回は、秘密保持契約書(NDA)について必要性や書き方のポイントなどを解説します。 ◾ […]

-
妊娠中で離婚を考えら...
■妊娠中に離婚できるのか妊娠中に離婚したいと考える方は少なくありません。その原因は様々ですが、多くは夫が浮気をしていたり、妊娠中である妻に対して配慮のない行動をしたり、といったケースです。また、妻自身が妊娠中の精神的な不 […]

よく検索されるキーワード
事務所概要
ご相談者さまにとっての「善いこと」を実現する事務所でありたい。 そんな想いから三善法律会計事務所を立ち上げました。
| 名称 | 三善法律会計事務所 |
|---|---|
| 所属 | 東京弁護士会 |
| 所属弁護士 | 森 謙司(もり けんじ) |
| 所在地 | 〒104-0032 東京都中央区八丁堀4-11-7 神谷ビル503 |
| 電話番号/FAX番号 |
03-6280-3235 / 03-6280-3236 web会議(Zoom、LINE電話等)対応いたします。 |
| 対応時間 | 平日:10:00~18:00 ※事前予約で夜間も対応いたします。 ※別途夜間料金がかかります。 |
| 定休日 | 土・日・祝 ※事前予約で対応いたします。 ※別途休日料金がかかります。 |
弁護士紹介
- 代表弁護士
- 森 謙司(もり けんじ)
- 所属弁護士会
-
東京弁護士会
東京弁護士会 税務特別委員会
- ご挨拶
-
2017年12月1日より三善法律会計事務所を開業し、2018年1月11日より執務を開始することとなりました。
これもひとえに皆様方のご厚情とご支援のおかげと、心より感謝申し上げる次第です。
三方善し(人善し、我善し、世間善し)さんぼうよし
近江商人が掲げた「人よし、我よし、世間よし」の「三方よし」と同様、弊事務所も「三方」に対して、道徳・倫理に適った真に「善いこと」を実現する事務所でありたい、そんな想いから「三善(みよし)」法律会計事務所を立ち上げました。
引き続き、皆様方のご要望に期待以上のお応えができるよう誠心誠意努力してまいる所存です。
- 経歴
-
2005年11月 公認会計士二次試験合格
2006年 3月 中央大学経済学部卒
2006年 4月~2009年12月 三優監査法人勤務
2009年10月 公認会計士登録
2012年 3月 中央大学法科大学院修了
2013年12月 司法修習終了、弁護士登録
2013年12月~2017年11月 虎門中央法律事務所勤務
2017年 12月 三善法律会計事務所設立
- 著書
-
『フロー&チェック企業法務コンプライアンスの手引』(新日本法規出版/2016年/共著)
『法律家のための税法[会社法編]』(第一法規/2017年/東京弁護士会編著)
『新しいルールの理解とよりよい職場のための 職場のハラスメント対策Q&A』
(経済法令研究会/2019年/単著)
- セミナー等
-
「債権回収と貸倒損失」
(2018年6月東京税理士会足立支部/9月豊島支部)(2019年7月東京税理士会練馬西支部/7月四国税協)
「相続における事前対策」
(2018年10月東京税理士会小石川支部)(2019年4月東京税理士会町田支部/6月小石川支部/7月福井県税協/7月兵庫県西税協)
「ハラスメントの基本とコンプライアンス」
(2019年1月全国信用保証協会連合会)